デジタル製版・印刷の切手(オーストラリア他)

2000年のシドニーオリンピックの際、地元オーストラリア郵政は、自国選手が金メダルを獲得した「翌日」に記念切手を発行して、その早さでコレクターや関係者を驚かせました。これは、コンピュータ上で製版をした後、接続されたプリンタで印刷したもので、デジタル製版(またはデジタル印刷)切手と呼ばれています。

2004年のアテネオリンピックでは、ギリシャ郵政でも同様の技術を導入し、自国選手のメダリスト(金・銀・銅)切手の翌日発行を計画しました。そして8月16日、重量挙げのLeonidas Sampanis選手が待望の銅メダルを獲得し、翌17日に早速同選手を描いたデジタル製版切手が発行されました(local digital版)。このデジタル製版切手は18日にも増刷され(national digital版)、さらに20日にはオフセット印刷版で増刷されました。
ところが、22日になって同選手のドーピングが発覚し失格になってしまったから大変です。ギリシャ郵政はすぐにこの切手の発売を中止し、それまでの数日間に販売済みのものだけが市場に残されることになりました。発売停止時点で印刷された枚数はデジタル版・オフセット版合わせて136,000枚(13,600シート)だそうですが、その内何枚が販売済みであったのかはハッキリしません。(あるWebサイトでは30,000枚(3,000シート)程度ではないかと推定していました。)

2008年には、ヨーロッパのオーストリア郵政が、サッカーの欧州選手権(EURO 2008)の優勝記念のデジタル製版切手を、決勝戦の終了(6月29日の午後10時36分36秒)からわずか2時間5分後の6月30日午前0時41分に発売しました。これは、ギネス記録となり、シート左下にギネスマークが印刷されています。


 

オーストラリア
     

 

ギリシャ
  

 

オーストリア
  

 


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