受験体験記(1996年11月)


<関西国際空港からシアトル空港へ>
 前回と同じ、ノースウェスト機でシアトルに向かいますが、連休明けでガラガラだった前回と違って、満員でした。
 機中で前回行動を供にしたT氏と再会しましたが、彼も今回4科目受験とのことでした。

 シアトル空港に到着後、前回警備員に尋問された苦い経験がありましたので、ウロウロしないように気を付けたのですが、なぜか荷物の出口が2カ所あったため、両者を行ったりきたりしているうちにまた警備員に「パスポートを見せろ」と呼び止められてしまいました。

・移動、乗換
 前回はバスで移動しましたが、今回は勝手が分かっていますので、地下鉄(無料)で移動しました。
 しかし、アンカレッジまでのアラスカ航空の乗り場は、前回と替わっていたため、少し空港内で迷ってしまい、一時的にT氏と離ればなれになったりしました。

 アンカレッジ行の便も満席でした。機内食で何か豆を煮たものが出て、周りのアメリカ人は真っ先にそれを食べていました。「これはおいしいに違いない。」と思って、私も期待して食べましたが、辛くて辛くて・・・。慣れれば病みつきになるのでしょうね。

<アンカレッジ空港にて>
 前回と同じようにアンカレッジ空港に着いてすぐにリコンファーメーションをしました。  しかし、アラスカ航空の窓口では、知らない間に席の予約までされてしまいました。しかも通路側を・・・(アラスカ航空は氷河の上を飛びますので、窓からの眺めが最高なんです)。気づくのが遅くて、窓際に変更出来なかったのが残念です。

・気温、日の出
 さすがに11月は寒いですね。しかし、大阪の真冬の一番寒い日ぐらいなので、耐えられないほどではありません。
 しかし、さすがに試験最終日の打ち上げ後、夜中の1時頃に外を歩いた時は寒かったです。
 また、雪で滑りますので、足下には注意しましょう。

 それよりも昼間の短いことといったら・・・。
 日の出は8:30頃、日没は17:00頃でしょうか。朝、目覚めたあとに ホテルの窓から「夜景」が楽しめるのです。ちょっと違和感がありました。(写真の「夜 景」は朝8時頃です。)

   

 ちなみに、試験は朝7:30集合、夜18:00終了でしたので、日の出前 から日没後まで受験していたことになります。(なんてハードな試験なんだ)

<ダウンタウンにて>
・ホテル
 今回は都合によりホリデイ・インの予約が取れなかったので、シェラトンホテルに泊まりました。グレードは上がったのですが、今回の会場からは少し遠いので(雪道を15分ぐらい歩く)、少し大変でした。

・FIRE!!
 到着の翌日(試験の前日)は、1日自由行動でした。
 ところが、午前9:00頃、ホテルでゆっくりしていると、いきなり「火事ですので避難して下さい。」という放送が・・・。(英語と日本語の両方でありました。)
 大慌てで服を着込んで、パスポートと貴重品、そして受験票を持って非常階段を降りました。出口はやっぱり外・・・。「寒い寒い。」と言いながらホテルのロビーへ行きました。
 ホテルのロビーでは大勢の宿泊客が心配そうにしていましたが、結局小さなボヤだったみたいで、1時間ほどで部屋に戻れました(ホッ)。この騒ぎのおかげで、アラスカのお洒落な消防車(写真)をみることができました。

・食 事
 食事については、今回はT氏の他に、Niftyserveで知り合ったS女史等も加わり、にぎやかなでした。
 初日は、前回も行った、現地のシーフードレストラン。
 2日目は、日本料理店で適当に・・・。S女史はここで食べた牡蠣が悪かったのか、翌朝お腹が痛くなったようですが、試験時には治まったようで良かったです。(たぶん牡蠣ではなく神経性の腹痛だったのでは・・・)
 3日目は、1人メンバーが増えて、キャプテンクックホテルでピザを。
4日(試験後)は、さらに2人メンバーが増えて、合計6人でしゃぶしゃぶ鍋を囲んで 打ち上げをしました。
 なお、この日本料理店の、サーモンの刺身が絶品だと前回の体験談に書きましたが、今回はさらにおいしいサーモンにありつけました。少し身の白いサーモンで、現地でも少ないそうです。
 さらには、キャプテンクックホテルに場所を移して1時頃まで2次会・3次会をしました。(ホテルからの夜景はきれいでしたよ。)

 ちなみに、5月にあったダウンタウンのマクドナルドはつぶれていました。

<試験開始まで>
・試験会場
 今回の試験会場は、前回と違いダウンタウン中心部のコンベンションセンター(写真)でしたので、下見は不要でした。
 なお、今回は受験者が大幅に増えたため、アンカレッジの会場は2つに分かれました。もう一箇所は、空港近くのインターナショナル・インというホテルで、主に初回の受験者が回されたようです。

・集合、受付
前回、会場に早く行きすぎたので、今回は8:00頃に行くと、会場の部屋の前には、受付を待つ行列(写真)で人だかりができていました。行列の中には、前回見かけた顔も多かったです。
 受付では前回と同じく、誓約書の提出とパスポートの提示をし、正式な受験票をもらいます。

・会場の雰囲気
 前回は体育館でしたので、周りに観客席があったりして変な感じでしたが、今回はごく普通の会議室といった感じです(写真)。
 前回と同じく、会場に給水器と電動鉛筆削り器(ただしあまり削れません)もありました。
 お手洗いに行くときは、前回はフリーパスでしたが、今回は出口の監督官にパスポートを預けなくてはいけませんでした。市内中心部の会場で、お手洗いまでの廊下は一般の人が通ることを考えての措置でしょう。

   

・注意事項
 試験監督官は、前回と同じ人でした。
 8:45頃になると、鞄の類を会場の隅に置くように指示されます(それまでは参考書を広げてもOKです)。
 試験監督が簡単な自己紹介の後、注意事項を英語で述べ(トイレや水汲みで席を立つ際は答案を伏せること、腕時計は付けたままにしておくこと等)ます。最後に"YOU MAY BEGIN. GOOD LUCK !!" と言って試験開始となります。
 さあ。再び長い戦いの始まりです。

<試験開始後>
・LPR
 初日の午前中は、LPR(ビジネスロー)です。
 前回は、記述問題から取り掛かって、後半時間不足に悩まされましたので、今回は択一から順番に解いていきました。
 なお、PROFESSIONAL AND LEGAL RESPONSIBILITIESの部分は今回も全く勉強していませんでしたが、AUDITの知識と重なる部分があるようで、少し手応えを感じました。(注:しかし、後日成績通知を見たら50%以下の得点率でした。これは前回と同じです。まだまだ修行が足りませんね。)
 記述式問題は、一応それらしきことを書きましたが、相変わらず手応えはありません。
 唯一の収穫は、英語の洪水に負けなかったことぐらいでしょうか。前回は英文を読みこなすだけで必死でしたから、英文読解力が向上していることを実感しました。

 2月に届いた成績通知では、53点でした(前回50点)。
 少ししかアップしませんでしたが、それでも前進です。

・AUDIT
 前回の受験でチンプンカンプンだった科目なので、今回は結構勉強しました。
 とはいっても、日本語で書かれた解説書(アメリカ監査基準書[SAS]の読み方:中央経済社)を2回精読しただけで、過去問題は解く時間がなかったのですが・・・。
 でも、勉強の効果はかなりありました。前回チンプンカンプンだった問題の意味もほとんど理解できましたし、記述式問題も一応全部書けました。正直言ってそれだけでも嬉しかったですね。
 ただ、前回は問題が判らなかったおかげで時間が余りましたが、今回は必死で考えながら問題を解きましたので、時間はギリギリでした。4時間半も頭をフル回転させるのははっきり言ってきついですね。

 2月に届いた成績通知では、57点でした(前回43点)。
 目標の60点には届きませんでしたが、大幅アップは嬉しいです。次回は、過去問題もきちんと解いて、合格ラインを目指します。

・ARE
 2日目の午前は、AREです。この科目は前回TAXの勉強をしないで受験するという無謀さだったのですが、今回は、一応INDIVIDUALS TAXだけは勉強していきました。
 案の定、勉強したところだけは快調に解いていけたのですが、そうでないところは、苦戦しましたね。でも、反対に言えばきちんと全範囲勉強すれば何とかなるという手応えは掴みました。

 2月に届いた成績通知では、58点でした(前回45点)。
 これも大幅アップですね。しかも範囲の25%しか勉強していませんので、まだまだ点数は伸びてくれると思います。

・FARE
 最後の科目のFAREは、はっきりいって今回もほとんど勉強していませんでした。
 日本の簿記の知識だけでもはある程度解けることは判っていましたが、今回は記述式問題で減価償却の方法で日本と違う方式のものが出題されて苦戦しました。少しでも勉強していれば楽だったのにと悔やまれてなりません。
 今回は英語に慣れたこともあって、4時間半の試験時間が1時間近く余りました。こんなに余るなら、前日のAUDITに30分回したいと本気で思いましたね。アメリカ人は計算科目が苦手だと言われますが、こういうことが試験時間にも現れるのでしょうか。

 2月に届いた成績通知では、55点でした(前回55点)。
 何分、ほとんど勉強をしていませんので、前回より落ちなくて良かったです。

<まとめ>
 以上が私の11月のCPA試験の体験記です。

 前回の受験では、自分の英語力不足を感じましたが、今回は単純に勉強量の不足を痛感しました。だって、勉強していない範囲の方が多いのですから・・・。
 2日間で延15.5時間という試験時間については、前回ほどハードだとは感じませんでした。少しは試験慣れしてきたのでしょう。

 今回の受験で、本当の意味でスタートラインに立ったような気がします。幸い、全科目50点を超えたということは、科目合格(2科目75点以上、残り50点以上)への足がかりができたということでもあります。
 次回はAUDITとAREと中心に勉強して、科目合格を狙います。


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