受験(最終合格)体験記(1999年11月)


<「最後の一科目は気合いを入れて」と思っていたけど>
 8年の合格発表で3科目目の合格が確定し、残るはAUDIT1科目だけになりました。
 それまでは、「最後の1科目になったら、何度も何度もWILEYを繰り返し、万全の準備で受験することになるだろうな。」と漠然と思っていましたが、いざその立場になってみると・・・人間そう簡単に勤勉にはなれないものですね。結局、渡米前にした勉強は次の2つだけでした。
 1.TACのアプローチコース(ビデオ講座)の受講(補講を入れて17回)
 2.AUDITは「SASの読み方」の熟読1回(これで計6回読みました)。
 TACの講座に関してはちょっと悩みました。エッセイが不安だったためその講座が充実しているANJOの資料も取り寄せましたが、今までお世話になり、割安感もあったTACの講座を選びました。
 なお、講師の方は以前受講した税法と同じでしたが、AUDITの方が授業の進め方が良くなっていると感じました(元々AUDITが得意な方なのか、それとも授業に慣れてきたのか)。しかし、教材の方はチョッと「寄せ集め」の感がありましたので、今後の改善を期待したいところです。

<ホテルの予約はインターネットで>
 前回、やたらと高いホテルに泊まることになってしまった私は、今回はインターネットを使って自分で予約をしました。
 1.サイトにアクセスする。
   私が利用したのは、http://www.travelocity.com/です。
 2.会員登録をする。
   登録は無料です。また登録時にはクレジットカード番号が必要です。
 3.ホテルを選ぶ
   私が選んだのは、CLARION EXECUTIVE PLAZA(写真)です。
   このホテルは、シカゴ川沿いにあり、会場まで徒歩10分ぐらいにあります。
   宿泊費も、1泊$149.00+税とシカゴにしてはリーゾナブルだと思います。

 実際泊まってみると、窓からはマリーナ・シティが見え、部屋も広く、机も立派なのが置かれているなど、非常に良く、お勧めできるホテルです。

   

<ちょっとリッチに・・・でも>
 今回で6回目の受験になるとさすがに航空会社のマイレージもたくさんたまってきます。というわけで、今回はこのマイレージを使ってビジネスクラスを使いました。
 さすがにビジネスクラスはゆったりしているし、疲れにくいです。しかし、飛行機の中で勉強をしなければならない私にとっては、次のような問題もありました。
 1.ワイン等、高級なアルコールがあっても勉強に差し支えるため飲めない。
 2.食事のサービスの時間がやたらと長いので、結局勉強時間が少なくなる。
 3.コーヒーや紅茶がソーサー付きのカップで出てくるので、勉強しながら飲むにはかえって邪魔。
 結局何だかんだで、飛行機の中で勉強出来たのは前回の半分ぐらいに留まってしまいました。

 まあ、不相応な贅沢をするなということでしょうか・・・。

<時計にご注意>
 今回は試験前々日の11月1日に着いたのですが、空港からダウンタウンに向かう列車の中でどうも時間がおかしいことに気がつきました。確かにデトロイトからシカゴに着く際に時間を合わせたはずなのに、途中の駅のホームの時計はそれより1時間前を指しているのです。そして、ホテルの部屋の中の時計も1時間早い時間になっていました。
 そうなんです。サマータイムから通常の時間に切り替わったばかりで一部の時計がサマータイムのままだったのです。(シカゴのサマータイムは4月の第1日曜から10月の最終土曜日(99年は10月30日)までですので、私が到着した日は時間が戻った翌々日でした。)注意してみると街角の時計でもまだ直っていないものが結構ありました。
 5月の試験では無関係ですが、11月の試験ではこういった問題もありますので、念のためご注意下さい。

<試験前夜〜当日朝>
 飛行機の中で思うように勉強できなかった私は、その遅れを少しでも取り戻そうと前日はそれなりに勉強をしました。しかし、何といっても1日しかありませんので限度があります。この時点でエッセイの直前勉強はあきらめ、USENと虎ノ門の過去問題集だけは最後までこなすことにしました。
 そして、夕食は5月にも行っておいしかったセルフサービスのステーキ屋で、これまた前回と同じTボーンステーキを食べてエネルギー補給。ホテルに戻るとちょっと疲れが出ましたので、仮眠を取ることにしました。

 そして、このあとが大変だったのです。
 仮眠から覚めたのは夜中の1時頃、本来ならここから猛然と勉強を始めるところなんですが、どうも頭が重く感じるのです。それでも「少し時差ボケがでたのだろう」と軽く考えて30分ほど勉強したところ、今度はズキズキと頭が痛くなりました。
 「これはいけない。」と思って勉強を中断し、熱い風呂に入り、コーヒーを飲むとちょっと頭痛の方が落ち着いてきました。しかしちょっと本を開くと、前よりもひどい頭痛が襲ってくるのです。USENの問題集も虎ノ門の問題集もまだまだ残りがあります。しかも虎ノ門の方は重要なIT分野を丸々残しています。しかし、勉強どころではありません。昼までにこの頭痛を治さないことには実質不戦敗になってしまいます。ということで、試験前夜は、横になったり、リクライニングチェアでウトウトしたり、コーヒーを飲んだりしながら、ひたすら頭痛と闘っていました。しかし、頭痛の方はひどくなる一方です。
 うなされながら、他の資格試験で体調不良だったときのことを思い出したりもしました。「司法試験の短答式に受かったときも頭痛だった」「司法書士試験に受かったときは直前に駆け込んだため、汗だくだった」「風邪をひいているのに無理してTOEICを受けて翌日会社を休んだときもあった」。自分自身の気持ちが萎えないように、過去の体験を思い出していたのですが、反対に今まで各種試験を100回以上受けていて、体調が悪かったのは3回だけだったということに気づいてしまい、「よりによってこの時に・・・」とかえって気が滅入ってしまいました。人間弱気になるとこんなものです。
 しかし妙なもので、朝日がさすにつれ、頭痛は治らなくても気分は少し前向きになってきました。そこで、とりあえずエネルギーだけは蓄えておこうと、朝ご飯はしっかり食べました。

<試験本番>
 ホテルを出て、試験会場に向かったのは10時半頃でした。歩いて10分ぐらいの距離なのですが、シカゴの風は冷たく「アラスカより寒いぞ」と思いながら必死で歩きます。でもこの冷たい風のおかげで、少しだけ頭痛を忘れることができました。
 会場についてもまだ勉強できる体調ではありません。とりあえず2階のフードコートへ行って軽い昼食をとることにしました。そして嬉しいことに、昼食を食べているうちに少し頭痛が軽くなっていくではないですか・・・。
 こうなったらしめたものです。鞄から前夜やり残した虎ノ門の問題集を取り出し、昼食を食べながら勉強再開です。勉強したくてうずうずしていたのと、睡眠時間がたっぷりとれていたのとで、面白いようにテキストの内容が頭に入っていきます。
 昼食中にとりあえず虎ノ門の問題集の勉強は完了し、残りの1時間ちょっとは、ベンチに座ってUSENの過去問題集のOOFを必死で勉強しました。ちなみに今回の試験から会場の1階に勉強コーナー(写真)が設けられたので、今までのように受験生が床に座って勉強している光景はなくなりました。

 いよいよ試験本番、おかげで体調は「過去最高」に回復しました。
 そのおかげかMCは1時間半ちょっとで終わり、残りの問題をじっくり解く余裕ができました。また、直前に解いた過去問題と同じような形式のOOF問題があったり、エッセイの丸々1問が私の得意なIT分野から出されるなど、運にも恵まれ、過去最高の手応えを残して試験を終えることが出来ました。

 試験後は、大阪の総領事館で知り合ったA氏とともに、シカゴ名物のスタッフド・ピザを食べて打ち上げをしました。ちなみにA氏とは同じ大阪在住というだけでなく、名前が非常に似ているため、席が後ろ前だったというご縁もありました。

<翌日>
 翌日は、最後のシカゴになるかもしれないという期待の元、早起きをしてまだ行っていなかったシアーズタワーに上ったり、郊外のショッピングセンターに行ったり(残念ながら改装工事中だった)、リンカーンパークに行ったりしました。リンカーンパークでは、かわいいリスがたくさんいたのが特に思い出に残っています。

 そして晩は、この日にARE、FAREの受験を終えた有志と改めて打ち上げ。地元で有名なチキンレストランに行きましたが、なぜか覚えているのはバケツいっぱい出てきた「カキのスモーク」です。
 その後さらに、ANJOの打ち上げ会場に顔を出したりジョン・ハンコックセンターに上って夜景を楽しんだりして、楽しい夜を過ごしました。

   

<結果>
 2月上旬に届いた郵便は、いつもと違う小型の封筒でした。中を開けると88点で合格。
 こうして6回にも渡る長い受験生活を終えることが出来、ホッとしています。
 ちなみに勉強開始から合格までの勉強時間は、TACの講座を含めて延べ800時間程度でしょうか。長期化した割には少ないと思われるかも知れませんが、私の年間の延べ勉強時間は500〜600時間で、同時並行で他の資格試験の勉強をしていることを考えると、これよりも少ないかも知れません。

<まとめ>
 参考までに、今回も過去の得点経緯をまとめておきます。結局ARE以外は全部88点で合格しました。
  AUDIT 43→57→55→(中断)→69→66→88
  LPR  50→53→53→(中断)→61→88
  FARE  55→55→64→(中断)→88
  ARE  45→58→69→(中断)→76


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